低用量ピルが避妊を可能にする成分ってなに?

低用量ピルが避妊を可能にする成分とは何なのでしょうか。

これは一言で言えばホルモン、女性ホルモンなのです。ただし女性の体内にあるホルモンと全く同じ化学成分であるとは限りません。薬としてより効果的な形に修飾したタイプのものも存在しますが、どちらにせよ女性の体内であたかも女性ホルモンのように働くものであることに違いはありません。

また、女性ホルモンと言ってもいくつかの種類があります。

卵胞ホルモンと黄体ホルモン

低用量ピルの成分としては、卵胞ホルモンと呼ばれるものや黄体ホルモンと呼ばれるものがあります。

これらは女性の体内でどういう働きをしているのかと言いますと、妊娠や生理に関して作用してきます。より具体的に言うと、妊娠を望む女性において必要とされるホルモンということになります。このホルモンが低用量ピルを服用することによって満たされ妊娠したと思わせるのです。妊娠したと脳が判断すれば重なった妊娠を避けるために排卵が制御され、避妊を可能としているということです。

受精するのは当然ながら卵子があることが必要で、精子だけがあっても受精は起こりません。ホルモンの働きにより排卵が抑制されていればいくら精子が存在しても受精が起こることはないというのがこの薬の作用機序となっています。

より詳しく言えば、このホルモンによりいわば女性の体を疑似的に妊娠が起こったような状態に持っていくことが狙いです。

これまた当然のことですが、妊娠中には胎児を発育させることが大事ですから、その間は排卵が起こらず新たな受精も起こりません。低用量ピルというのはまさに女性の体のこの仕組みをうまく逆手に取ったものということができます。

100%に近い成功率でも100%ではない

もちろん薬ですからどんな人にでも間違いなく効果を発揮するとは限りません。

場合によっては効かないこともあるのはやむを得ませんから、100%完全に避妊できることを保証するものではありません。ただし、ホルモンバランスというのは女性にとっては非常に重要で繊細な仕組みですから、他の方法に比べると一般的には効果が確実な方法として知られています。

より避妊の成功率を上げるのであれば低用量ピルの服用だけではなく、相手の男性にコンドームの利用をお願いした方がいいでしょう。望まない妊娠で心身ともに負担がかかるのは女性です。しっかり体を考えて行動をしましょう。